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脳脊髄液減少症の原因① ~腰椎検査・腰椎麻酔・硬膜外麻酔による合併症~

 

こんばんは♪

くろです。

本日は、脳脊髄液減少症の原因についてです。

 

脳脊髄液減少症はなぜ起こる?

 

前回の「脳脊髄液減少症と髄液」の回で出てきたところなのですが、脳脊髄液減少症には、3つの病態が絡んでいます。

 

①脳脊髄液の漏れ

②脳脊髄液の産生量の低下

③脳脊髄液の吸収の亢進

 

の3つです。

 

①脳脊髄液の漏れはなぜ起こる?

 

私もこの、脳脊髄液の漏れによる「脳脊髄液漏出症」と診断されています。

 

原因としては、

 

・髄液検査、腰椎麻酔、硬膜外麻酔による合併症として髄液の漏れが生じるパターン

 

・何らかの強い衝撃を受けて、強靭な硬膜に穴が開いて髄液が漏れるパターン

 

が挙げられます。

今回は、まず、髄液検査、腰椎麻酔、硬膜外麻酔による合併症のパターンについて話していきたいと思います。

 

髄液の検査による合併症で発症する髄液漏出とは?

 

では、これらはなぜ起こるのでしょうか?

まず、髄液の検査は、髄液の性状や髄液の圧を調べる必要がある時に行われます。

脳脊髄液減少症においても、髄液の圧を調べる必要がある時には行われます。

その他には、主に髄膜炎などもそうですね。

 

髄液の検査は、腰椎穿刺(ルンバールとも呼ばれます)といって、腰の辺りから少し太

い針を刺して行う検査です。

ここで思い出して欲しいのが、脊髄は髄膜という膜に守られています。

髄膜は硬膜・くも膜・軟膜の3層からなっていて、髄液はくも膜という膜の中を満たし

て存在し、腰まで続く脊髄を守ってくれています。

そして、神経がたくさん集まっているところです!ということです。

 

これを頭に置いて、考えていきます。

なぜ、腰の辺りを刺すかというと、神経がたくさん集まっているところですので、神経

根障害を避けるため、腰の辺りの神経が少なくなってきているところを刺して検査しま

す。

 

皮膚を刺し、脂肪を超え、硬膜を超え、くも膜まで到達して、髄液の圧を測定したり、

髄液を採取して検査をします。

つまり、針で直接穴を開けているので、検査が終わった後も、針穴から髄液が漏れ出て

しまう恐れがあります

通常は(検査後数時間の安静によって)、必要以上の髄液の漏れはなく自然に穴も塞

がっていきますが、中には脊髄の漏れによって起立性頭痛を始めとする症状が出現する

ことがあります。

(最近では脳脊髄液採取目的の腰椎穿刺の場合、穿刺後の安静臥床が頭痛を予防すると

いう根拠はないそうです・・|д゚))

そもそも、この「脳脊髄液減少症」が発見されたのは、この腰椎穿刺後の頭痛によって

発見されたと言われています!

この場合は、脳脊髄液漏出症と同じく、積極的な補液と安静によって数日で軽快するこ

とが多いです。しかし、中にはかなり長引く例もあるようです

 

腰椎麻酔・硬膜外麻酔による合併症で発症する髄液漏出とは?

 

では、次に腰椎麻酔と硬膜外麻酔による髄液漏出についてです。

 

ポイントとなるのは、やはり先ほどもお話した、

脊髄は髄膜という膜に守られています。

髄膜は硬膜・くも膜・軟膜の3層からなっていて、髄液はくも膜という膜の中を満たし

て存在し、腰まで続く脊髄を守ってくれています。

そして、神経がたくさん集まっているところです!ということです。

 

腰椎麻酔は、主に帝王切開や痔の手術の時などに行われます。

腰椎穿刺と同じく、脊髄を守ってくれている髄液が存在する、くも膜の中まで太い針を

刺します。そして、そこに麻酔の液を注入することで麻酔薬が直接、脊髄に作用し、下

半身麻酔の効果が得られます。

効果発現が早く、強い効果は3時間くらいから消失していきます。

 

硬膜外麻酔は、無痛分娩や大きな術後の疼痛コントロール目的に行われます。

脊髄を守る一番外側の硬膜の外腔に麻酔液を注入して、麻酔の効果を得ます。

硬膜を通過してゆっくりと脊髄に作用していきます。

硬膜外麻酔の最大の利点は、カテーテル留置ができます。カテーテルが留置できると、

麻酔薬の追加もできるし、持続投与が可能になるため、何時間もかかるような無痛分娩

にも利用できたり、手術後の痛みの強い術後3日程度まで留置しておくことで、疼痛コ

トロールができ様々なメリットがあります。

 

腰椎麻酔にカテーテルを留置できないのは、カテーテルを留置するためにはもっと太い

針で刺さなければならなくなるので、その分髄液が漏出するリスクが高くなりますし、

万が一感染を起こした時、髄膜炎等のリスクも考えると、リスクの方が大きいためで

す。

 

というように、この2つの麻酔においても、腰椎麻酔は腰椎穿刺と同じく、直接刺して

いるので、髄液が漏出する。硬膜外麻酔においては、くも膜の外側である硬膜の外腔ま

で穿刺し、麻酔を注入するため、硬膜まで針が奥に進み、結果髄液が漏出してしまう恐

れがある!ということです。

 

ちなみに、腰椎穿刺や腰椎麻酔の合併症として髄液漏出を防ぐことは難しく、通常ある程度は漏れても症状は出現しません。

 

腰椎穿刺後や腰椎麻酔・硬膜外麻酔後の合併症として、髄液漏出に伴う症状が長引くこ

とがあるとお話しましたが、そんな時はブラッドパッチも考慮しなければなりません。

しかし、ブラッドパッチが浸透している限られた病院でなければ、なかなか判断に踏み

切ってもらえないのが実情のようです。

 

ここを訪れて下さっている方々は目にされている方が多いかと思いますが、山王病院の

高橋浩一先生のブログにも、これらの合併症の症状に苦しんでいる方々の声がたくさん

届けられていますね😣

他にも、これらがきっかけで発症し、闘病している多くの方のブログを拝見しました。

 

少しでも早く、全国にこの病気と治療法が浸透して、適切な診断・治療・看護が提供さ

れる日が来るといいなと、つくづく思います。

 

本日Mノートのまとめはなーし♪

以上、腰椎検査・腰椎麻酔・硬膜外麻酔による髄液漏出の学びでした。